2016年から不動産投資を始め、その経験はとても良かったと思っています。
不動産投資を始めたいがメリットがよく分からない…。世の中、不動産投資と騒いでいるが、なぜなのか?あるいは、不動産投資は胡散臭いよねと思われている方向けに、不動産投資を行った方が良い理由を述べたいと思います。
この記事での結論は、不動産投資はできるならば挑戦した方が良い投資です。
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不動産投資を行った方が良い理由には次のような理由があります。
その理由を順番に述べてまいりましょう。
家賃という毎月安定的な収入が見込める
株式投資と不動産投資の大きな違いは、配当と家賃収入のあり方に大きな違いがあります。
株式の配当は年度によって変動する可能性があります。
また、配当の頻度は、一般的に中間と期末配当の年2回ですが、先進的な会社で四半期配当でしょう。(リートや投資信託やETFなどでは毎月配当が出るものもあります。)配当のタイミングは、不動産投資の家賃収入の間隔に比べ長くなりがちです。
しかし、不動産投資は、毎月安定的な家賃収入が期待できます。
一方で、不動産投資には空き室リスクが常にともないます。仮に今まで安定的に家賃が入っていたとしても、借主が退去した場合、家賃収入はなくなります。
1~2カ月入居者が入らず、下手をすると1年以上入居がない場合、ローン返済や修繕積立金や固定資産税等の出費はオーナーの持ち出しとなります。持ち出しは、相当な痛手です。
しかし、家賃収入だけで生活できるかどうかは別として、毎月安定的にキャッシュが入ると、気持ち的にも精神的にも嬉しくなることは、不動産投資における最大の魅力といえます。
不動産投資は、オーナー意識をもつことができる
株式投資で、株主は立派なオーナーではあるものの、あくまで持分に応じたオーナーでしかありません。
個人投資家レベルで50%超の株式を取得する人などはまずいないと思いますので、オーナーの立場としてはワンオブゼムにすぎません。株主の発言力に限りがあります。
ところが、不動産投資は、事業であります。
事業規模の大小はあっても、不動産投資は基本的に一所有者であり立派な事業のオーナーの立場です。
ここで申し上げたいことは、不動産投資におけるオーナーの発言力の大きさは株式投資に比べ大きいですし、自分がしたいようにできる立場です。その意味で、不動産投資における発言力に伴うオーナー感は半端ないでしょう。
例えば、投資用マンションの管理組合の総会や理事会に参加すると、そこでもオーナー感は充分実感できるかも思います。何よりも同じ利害や関心を持つ人たちだけが集まりますし、投資や不動産の話題が多くなります。
これが、例えばファミリー向けのマンションですと、話は違うかもしれません。管理組合の総会や理事会は住民がどうしても中心になるかと思いますので、オーナー感はあまりないかもしれません。
いずれにしろ、せっかくお金を出すのであるならば、オーナー感を存分に味わない手はないのではないでしょうか。
確定申告において、節税が可能となる
株式投資は、多くの人は源泉徴収ありの特定口座を選択すると思いますが、直接確定申告をする人は少ないのではないでしょうか。
不動産投資は、株式投資とちがい、自分にかわって確定申告をしてくれる人は基本的にはいません。確定申告は、(税理士にお願いすれば別ですが。)自分自身で行わなければなりません。
特に、サラリーマンですと、給与天引きで所得税が源泉徴収されるのに慣れていますので、税金に触れる機会はそう多くないのではないでしょうか。
ところが、不動産投資は自身で確定申告をしなければならず、不動産投資を行うと、否が応でも所得税や固定資産税などの税金に関心が向かうのではないかと思います。
一方、税金のコントロールの観点でいえば、不動産投資は株式投資に比べ格段に違います。
不動産所得は、物件に係る経費の計上が認められており、税務上の利益となる課税所得を減らす効果があります。
特に税制面で優遇を受けられる「青色申告」を選択できれば、税額控除でさらに課税所得を減らすことができます。
また、何よりも不動産投資では、「減価償却費」が認められている点が大きなメリットです。
減価償却費とは、固定資産を使用可能期間にしたがって、少しずつ費用を計上し、物件の購入にかかった取得費用を毎期経費で落とせる制度です。
つまり、取得時はキャッシュが出ていき、かつ、課税所得を減らす効果はありません。しかし、その最初に購入したキャッシュ分について毎期の減価償却費として費用で落とし、回収することができます。
また毎期現金が出ていかないにもかかわらず、費用を計上することで課税所得を減らせる効果があります。
減価償却費は、非現金支出費用やタックスシールドとも言われ、国が認めている合法的な節税方法です。
不動産投資においてこの「減価償却費」を使わない手はありません。(株式投資は減価償却費の計上は認められていません。)
いろいろ勉強になる
先ほどのオーナーのところでも申し上げましたが、不動産投資は事業です。
事業であるため、不動産投資を行うと不動産投資関連について勉強する機会が増え、その知識だけでも自分の財産になるはずです。(勿論、不動産投資を始めるには、不動産に関する勉強が必要だと思います。
その関連記事は、「【初心者向け】「注文」「市場」「投資」「収益」の4つの視点で「株式投資」と「不動産投資」の違いを理解しよう」をご覧ください。
実際、不動産投資では確定申告を自分自身で行わなければなりません。自分の場合は、エクセルで精算表を自作し、試行錯誤しながら確定申告の制度や方法について調べることになりました。
簿記の知識はそれなりにあるつもりでしたが、一から記帳し決算を締める一連の手続きの経験は経理をやっていてもなかなかありませんので、あらためて簿記の良い勉強の機会となりました。
さらに、今はコロナでなかなかかないませんが、普段会社勤めでは出会わない人たちから知らないような有益な情報を教えて頂くこともあります。
特に、管理組合の総会や理事会に参加してみると、当然、プロの不動産屋さんや不動産投資家、マンションの管理会社や修繕や設計会社の方と出会う機会があります。
例えば、区分マンションにおける問題や設備・点検、大規模修繕なの裏事情やどの沿線の物件が売れているかなど、次の投資に参考になる耳よりの情報も入ってきたりして、それだけでも勉強になります。
また、不動産投資仲間もできるかもしれませんので、情報交換の機会にも恵まれることでしょう。
不動産投資を行った方が良い4つの理由まとめ
この記事では、不動産投資を行った方が良い理由を述べてきました。
不動産投資は、毎月安定的な収入が期待できる他、率直にオーナーという立場を楽しむことができる投資です。さらに、税金に対する関心や不動産に関わる知識がつき、いろいろ勉強する機会に恵まれます。
不動産投資は、お金の面だけではなく、ある意味、人生を豊かするキッカケになるのではないかと思います。
不動産投資を始める前は、ワンルームマンション投資などについて、職場に頻繁なセールスの電話などがあったこともあり、何となく胡散臭いイメージでしたが、実際には、物件の考え方や購入・管理など、その奥深さにはいつも驚かされ、いまだに勉強をしないといけないとも感じています。
もし、不動産投資を行った方が良いか?と聞かれるならば、私は、間違いなく「イエス」であります。